【元ドラッグストア店員監修】春の肌荒れの原因や対策を伝授

美容

春になると、乾燥や湿疹などの肌荒れに悩む方が多いのではないでしょうか。

肌荒れをしていると気分が落ち込みますよね。

資生堂の調査によると、20~30代の働く女性の約6割(64.3%)が、2~4月にかけての春先に「肌質の変化(肌荒れなど)を経験したことがある」と回答しています

多くの人が悩まされている問題だということがわかりますね。

そんなお悩みを解決するために、この記事では元ドラッグストア店員で登録販売者(一般用医薬品を販売することができる医薬品販売の専門家)の筆者が

  • 春に起こる肌荒れの原因
  • 肌荒れを起こさないための対策
  • 肌荒れを起こしてしまった際の対処法

について紹介します。

この記事を通して季節の変わり目も健やかに過ごしていきましょう。

ぜひ最後までお読みください!

春の肌荒れの主な症状とメカニズム

代表的な症状は

  • 乾燥
  • かゆみ
  • 赤み
  • 湿疹
  • 吹き出物

です。どれも肌のバリア機能が低下することで引き起こされます

※肌のバリア機能:「角質」や「皮脂」などによる、皮膚を守るための働きを指す。

ここで肌荒れを起こすメカニズムを説明します。

私たちの肌は何層にもわたって構成されています。特にポイントなのはもっとも外側に面している「角層」です。この部分では細胞間脂質によって角層内部の潤いを保ちバリア機能を保っています。

ですが、何らかの原因で肌の生まれ変わり周期であるターンオーバーが乱れたり、水分量が減少したり肌にアレルゲン物質が侵入すると肌を守るために炎症を起こします。これが結果的に肌荒れの症状へとつながるのです

春の肌荒れの主な原因は4つ!

1.紫外線

「紫外線は夏だけ降り注いでいる」と思うかたがいるかもしれません。ですが、実は紫外線量は春先からぐっと上がります。そのため春先に紫外線対策を怠ってしまうと肌に直接ダメージを与えることとなり肌荒れの原因となってしまいます。

以下が気象庁が公開している2023年度の東京の月別紫外線量のグラフです。

4月から急増し7月のピークまで毎月増え続けていることがわかります。

※UVインデックス:紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さをわかりやすく数値で表したもの。

引用:気象庁ホームページ

  (https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/link_uvindex_month54.html)

2.乾燥

春は気温や湿度の変化が大変大きくなります。
日によって汗ばむ陽気の日もあれば冬のコートが必要になる日もありますよね。
湿度も移動性高気圧の影響で暖かいのにもかかわらず空気は冬のように乾燥します。

乾燥が進むことによって、肌のバリア機能が低下し様々な肌トラブルを起こしやすくなってしまいます。

暖かくなったからといって入念なスキンケアを怠らないことが大切です。

3.ストレス

春は入学、就職、転職、部署異動、引っ越しなど心身ともに負荷がかかるイベントが多くなりますよね。
それらを原因としてストレスを抱え自律神経が乱れることによってバリア機能が低下します。

また、ストレスを原因とした睡眠不足や暴飲暴食も肌荒れの原因となります。

4.PM2.5や黄砂・花粉などのアレルゲン

PM2.5とは微小粒子状物質のことを指します。さらに大気中にある粒子のうち粒子の大きさが 2.5µm以下の大変小さな粒子のことをいいます。

さらに黄砂とは中国大陸の砂漠などから風によって巻き上げられた土や鉱物の粒子が偏西風によって日本に飛来し、大気中に浮遊したり降下する現象を指します。

近年世界的にも問題になっているため見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

PM2.5や黄砂・花粉は鼻水やくしゃみ、目のかゆみ以外にも肌荒れを引き起こします

肌のバリア機能が低下していると花粉が肌の隙間に入り込み、人によってはアレルギー反応が現れます。その結果肌荒れの症状が起こるということです

【今日から実践】春の肌荒れの対策4選

1.紫外線対策

年間を通して紫外線対策をすることをおすすめします

紫外線は肌荒れのみならずシミ・しわ・たるみなどの原因にもなります。

日焼け止めを塗ることはもちろん、日傘やアームカバーなどを使用し物理的にも紫外線をカットしましょう。

2.保湿

肌の水分量を適正に保つことによって肌荒れを起こしにくくなります

油分と水分のバランスがポイントになるため、ご自身の肌状態や肌タイプに合わせてケアをしてみてください。

例えば、乾燥肌の方の場合は高い保湿力のあるクリームを使用したり、脂性肌の方は皮脂の抑制成分が配合されているスキンケアを使用するなどです。

肌が揺らぎやすい春のみ、敏感肌用のスキンケア用品を使用することもおすすめです。

3.ストレスをため込まない

心と体は互いに影響し合います。

ご自身に合ったストレス発散方法を見つけ、できるだけストレスをため込まない生活を送りましょう。例えば

  • 週に3日は朝早起きしてランニングをする
  • 毎日自分の好きなことだけをする時間を作る
  • 湯船にゆっくり使ってリラックスする

などです。そうすることで自律神経を健やかに保つことができます。

4.アレルゲン物質を避ける

マスクや専用ゴーグルなどを使用し、体にアレルゲン物質を付着・取りこまないようにしましょう。

また、外出した際は手洗いうがいをしっかり行いましょう。
アレルゲン物質が付着した手で粘膜に触れないよう注意が必要です。

花粉によるアレルギー反応は花粉症を発症している方のみならず、発症していない方も症状が出る場合があるので注意が必要です

もし春の肌荒れを起こしてしまったら…対処法3選

1.シンプルなメイク・スキンケア

肌荒れを起こしてしまうと、ファンデーションを厚く塗り隠そうとしたり、あれこれスキンケアを試してしまいがちです。

ですが、そんな時こそシンプルなメイク・スキンケアを心がけましょう

ファンデーションは厚塗りしすぎると肌に負担になります。化粧を落とすときのクレンジングも肌に負荷となりますので、下地とパウダーのみのシンプルなものを使用しましょう。スキンケアは敏感肌用の処方がされたシンプルな保湿ケアがおすすめです。

2.睡眠や食生活を見直す

新生活のストレスにより睡眠時間が短くなったり暴飲暴食をしていませんか?
今一度生活習慣を見直してみましょう。

短時間睡眠や脂っこいもの・甘いものの過剰摂取には特に注意が必要です。

なぜなら、睡眠は脳や体の疲れをとったり肌を修復する役割があるから。脂っこいものや甘いものは皮脂の過剰分泌につながり、結果肌荒れの原因になり悪循環に陥るからです。

だからといって食生活は一気に変えるのではなく、野菜やヨーグルト、大豆製品などコンビニで簡単に手に入る食品から、食生活に取り入れてみてください。

3.ドラッグストアや皮膚科行く

ドラッグストアには、肌荒れに有効とされている軟膏や保湿クリーム、漢方などの飲み薬が多数そろっています。

まずは皮膚科に行き薬を処方してもらうことが望ましいですが、学校やお仕事等で病院に行く時間がないという方は、ぜひドラッグストアに足を運んでみてください。

ドラッグストアには一般用医薬品を販売することができる医薬品販売の専門家である登録販売者が必ず常駐しています。

ご自身の肌の状態などにあわせて医薬品を提案してもらえるので、お気軽に相談してみてください。

春の肌荒れに負けない!

この記事では春の肌荒れの原因や対策について解説しました。

今日からすぐに実践できることもあると思いますので、この記事を参考に、ご自身の肌を健やかに保ちながら過ごしていきましょう!

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